最近では皆さんも一度はインプラントという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
人間は乳歯(10本)、永久歯(32本)が萌えてきます。
しかし、人生の生活の中、歯周病、むし歯、外傷、老化などにより80歳までに残る歯は、平成23年歯科疾患実態調査によると80歳で約32本中13.9本程です。約18本は何らかの原因で失なってしまう現実があります。
そこで機能回復として従来、失った歯を補うために金属冠やブリッジ、取り外し式入れ歯が利用されてきました。
しかし、これらの治療法は隣の健康な歯を削ったり、バネをかけることにより様々な弊害がありました。
また従来の治療では失われた歯の根は回復させることはできませんでした。そのまま歯が抜けたまま放置しますと、歯の移動、咬み合わせの変化が起きます。咬み合わせの異常は肩こり、頭痛など不定愁訴の原因にもなります。
入れ歯がどうしてもなじめない方には条件が整っておればインプラント治療は選択肢の一つと思われます。
(※写真は患者さん説明用のレプリカインプラント)
製作された人工の歯も熟練されたテクニシャンにより作製しスクリューとセメントにより固定されます。
入れ歯で食べにくいおもち、固いものでも健康の歯のように食べられるようになります。またバネもないので自然な感じとなり装着感も自然です。人前でも気にせずコミュ二ケーションすることができます。
よい点
- 従来のインプラント治療より骨との結合が強く治癒が早くなりました。
- 体に負担の少ない治療法により自由度が増しました。
- 天然歯同様、固い物でも噛むことができます。
- ブリッジのように、治療のために隣の天然歯を削らずに済みます。
- 自然な見栄えの歯を手に入れられます。
- あごの骨がやせるのを防いでくれます。
- 咬む筋力が戻り顔の表情に若々しさが回復されます。
留意点
- 通常治療期間に2~4ヶ月かかります(症例によりかわります)。
- 全身疾患(高血圧症、糖尿病、血液疾患、骨代謝異常など)のコントロールのできていない方、精神病がある場合は治療を受けれない場合があります。
- あごの骨の状態でインプラント治療が受けられないこともあります。
インプラントが入れられない下あご
長期の合ってない入れ歯使用による高度な顎骨吸収
インプラントが十分入れられる下あご
通常の口腔清掃ができずメインテナンスを守れない方は治療が受けられないこともあります。
保険外治療になります。